お店に初来店してもらうための秘訣とアイデア

店舗集客の基礎知識

お店に初来店を増やしたいんだけど、どうしたらいい?

今回のテーマは、『初来店』です。
初来店ということは、当然その後には再来店を想定しているということ。
しかしリピーターになってもらうにしても、まず初来店してもらわないことには始まりませんよね。

もしかしてあなたのお店、実は入りづらい…なんてことになっていませんか。

いえいえ、お店の顔となる看板はしっかり出している。
オープンな雰囲気も心がけているし、人の流れも見せている。

それでも初来店が伸びない時はどうしたら良いのでしょうか。

お店が看板や店構えを整えた上で、さらに一歩踏み込んで『初来店』に結びつけるにはどうしたら良いか
その秘訣やアイデアを、一冊の本からひも解いていきます。

今回参考にさせて頂いた本は、

「集める」から「集まる」店へ。集客は「地域のお客様」からはじめよう!
望月まもる著(同分舘出版)

です。

この記事はこんな方におすすめ
  • 地域密着のお店を運営している
  • 初来店を増やしたい
  • 地域の方にお店を知ってもらいたい

ちなみに今回の記事は、日本全国に当てはまるような地域密着のお店を想定して解説していきます。
多くの人が遠くから集まって行き交う大都市圏のお店はまた違った戦略となってきますので、その点はご了承下さい。

売りこみNG?初来店してもらうための秘訣とは


初来店してもらうための秘訣は、実は少し遠回りなものです。
それはずばり、

『商品・サービスを直接的に売り込まない』

例えば店頭で「〇〇いかがですか」、webやチラシで「〇〇の良さをアピール」
などが、直接的な売り込みに当たります。

昨今では「売り込まれるのが嫌」という風潮が大きい傾向にあります。
「売り込まれる→逃げたくなる」の図式はおそらくどなたも実感されていることでしょう。

ただし誤解しないで頂きたいのが、商品そのものの価値を伝えることももちろん大切。
メニュー紹介や商品紹介なども当たり前のようにされていることでしょう。

ですが、それよりももっと前面に出してアピールして頂きたいことがあります。
それを次項で詳しく解説していきます。

アイデア①顔と名前を売る


まず第一にアピールして頂きたいこととは、ずばり『顔と名前』です。
自分自身を売り込むことで、お店の独自化へつなげることができるからです。

そもそもお店のことをよく知らない、「怪しい」と思っているうちは、誰でもお店に入りづらいですよね。
そこでお店の商品そのものよりもパーソナリティーを見せることによって、親近感がわいて入ってみようかな、と思ってもらえるのではないでしょうか。

そのためにはまず、あなたが自分自身のことを、

  • 地域をよく知り、
  • プロとしての専門知識を持ち、
  • 相手を理解しながら商品やサービスを提供できる

唯一無二の存在であると自信を持って捉えて頂きたいです。

それに対して大手の商売はどうでしょうか。

  • 地域のことよく知ってる?(勉強はするでしょうけど)
  • 担当者はすぐに変わってしまう?
  • だから自分達のことあまり知らないよね?

それでも同じものを大量に売って利益を出す商売です。

このように大手と地域密着型では、商売の仕方がそもそも異なります。
地域密着型の強みは、双方がお互いのことをよく知っている関係性
だからこそ『顔と名前を売る』ことは避けては通れないのです。

頑固一徹で仕事熱心な姿や、仕入れ・仕込みへの情熱、商品に対する並々ならぬ知識を持って、プロとして商売しているなら、誰でも魅力は持っているものです。
お客様はそんなプロの顔を垣間見た時、魅力を感じるのです。(書籍より引用)

そう言われても、伝えるのは苦手💧

拙(つたな)くても大丈夫。
自分の言葉で自分の商売を語る姿はとても魅力に溢れていますよ。

では次に、その魅力をどのような媒体で伝えるか
次に考えなければいけないポイントです。

本の著者はこの時代にあってもポスティングを推奨しています。

えー!SNSじゃなくていいのー?

もちろんSNSも否定していません。
ポスティングとSNSについて、次項で詳しく解説していきます。

アイデア②丁寧なポスティングで地域に触れる


初来店してもらうための2つ目のアイデアは、ポスティングです。

これは比較的狭い範囲の近隣住民をターゲットとする場合には、特におすすめの方法です。
何しろ1軒1軒のポストに投函していくわけですから、ターゲットが広範囲にわたる場合は多大な労力が必要ですからね。

ここでのポイントとなるのは、あくまでも『丁寧な』ポスティングであること。
ポスティング業者に一切を任せてしまうと、ポスティング本来の良さを生かすことができませんのでご注意を。

『丁寧な』ポスティング方法については後述するとして、まずはポスティングのメリットについてみていきます。

ポスティングのメリット

ポスティングのメリット
  • チラシを作ったら今すぐ攻めることができる
  • 中高齢者に届きやすい
  • 特に有望な地域を狙って意図的に配布できる
  • 地域性を肌で感じることができる
  • お店の事情によって、配布の調整が効く
  • 顧客を大切にするようになる

中でも特に著者が強調したいメリットは、最後の「顧客を大切にするようになる」です。

額に汗して、苦労して得た新規客をないがしろにできるでしょうか。
自分が汗して集めたからこそ、そのお客様のありがたみがわかる。ありがたみがわかるからこそ、来店されたお客様を大切にしようとする。
これが「正のスパイラル」です。(書籍より引用)

えー、根性論?(~_~;)

ですが実は、このようなコツコツとした働きかけこそ大切なのかもしれません。
現代は看板を掲げただけで集客するのはなかなか難しいですよね。

一人の顧客と出会い、購入して頂き、また来てもらえるということは奇跡に近い出来事
それを掴み取るには、地道な活動が全てということです。

ポスティングよりSNS?

いやいや、今どきはSNSなんじゃないの?

昨今ではブログやインスタグラムなどのwebツールが全盛となりつつあります。
著者はwebツールについても否定していませんが、押さえておくべきポイントがあると述べています。

地域密着型の集客のポイントは

  • 自分の街を知る
  • 自分の街に合った集客方法を選ぶこと

であり、これを踏まえた上でwebを活用すべきとしています。

webツールは効率的に発信できますので使わない手はないですよね。
ただしポスティングのメリットにあった『地域性を肌で感じる』ことには弱いといったデメリットがあることも事実。
そこをいかに補いつつ活用していくか、がポイントとなりそうです。

飲食店のweb集客について

飲食店に関しては口コミ付きポータルサイトが特に大きな集客力を握っています。

今どきの来店客は、事前にスマホ等で調べるのが当たり前。
そのためポータルサイトや、お店オリジナルのインスタ等のSNSを地道に更新することがとても大切になってきます。

しかしながら登録しっぱなし、開設しっぱなしはかなり危険!
更新されていないメディアは逆効果になってしまいますので、自分たちができる範囲のメディアに絞って取り組みましょう

正しいポスティングのやり方

少し話がそれてしまいましたが、ここで正しい『丁寧な』ポスティングのやり方について解説します。

  1. 地図を用意して配布し、データベース化
  2. 1枚ずつきれいに配布する
  3. 空き家のポスト、お断りのポストには配布しない
  4. マナーに気をつける

「データベース化」というのは、配布して気づいたことや、配布した枚数を記録しておくということです。
配布拒否された建物をチェックしておけば、次回以降に役立ちます。

そして1枚ずつきれいに折ってポストインします。
ポストからはみ出ているのは論外!
雨が降ると他の郵便物まで濡らして大惨事になってしまいますよ。

マナーですが、マンションの管理人がいる場合はきちんと挨拶して許可を取ります。
地域の方とお会いした場合は説明しながら手渡しすると感触を掴みやすいですし、相手から好印象を持ってもらいやすいです。

時間帯は夜間ですと怪しまれるためNG。
明るい昼間に行いましょう。

このように、しっかり挨拶をしながらの丁寧なポスティングは地域に触れる絶好の機会。
いわゆる「迷惑チラシ」にもなりにくいのです。

アイデア③直接会う!自店発信イベント


3つ目にご紹介するアイデアは、自店発信イベント

この最大のメリットは、お客様と直接会うことができる、ということ。
直接会って、個別にお話しできるのは最高のコミュニケーションになるためです。

一口にイベントといっても、その内容は目的や対象者によって様々です。

イベントの例
  • 新商品の発表会
  • 試食や試飲会
  • 商品を使ったワークショップ etc.

イベント開催にあたって押さえておきたいポイントを解説します。

『販売』を目的にしない

イベント自体は『販売』を目的としないことがポイントです。

あくまでもイベントの目的は、お客様を誘い出すこと。
そしてその場で「人間関係を育む」ことに力を注ぎましょう。

店からのお誘いが販売に偏っておらず、楽しそうだったり、役に立ちそうなお知らせならば、お客様は読んでくれます。
それだけではなく、「買わされる」という警戒もなくなり、店との垣根がなくなるため、容易に足を運んでくれますし、何よりも「店とお客様」「スタッフとお客様」の距離が近づくという効果があります。(書籍より引用)

しかしながら「仲良くなってよかった」だけで終わってしまってはもったいないですよね。
やはり商売人としてリピート客を増やしていく目的意識を持っておくことも肝要。

結果として「売れていかないと意味がない」ということです。
そのためにはイベントの中で、お店からのメッセージやトピックを伝えることが大切。

「この接触は何を知ってもらうためのものなのか」
「この体験を通して、何を育むのか?」

を意識してイベントの流れを考えなければなりません。

『誰に来て欲しいのか』を基軸にする

著者の周りの繁盛店では、イベントは『誰に来て欲しいのか』という基軸からきちんと組み立てられていると言います。

イベントを計画していると、賑わって欲しいがために「誰でもいいから沢山来て欲しい!」とつい考えてしまいがち。
しかし冷やかしが多いと、イベント本来の目的からずれたものになってしまいます

肝心なのは、『誰に対して行うか』

今回は「初来店」をテーマに解説していますので、見込み客に対して行いますよね。
ではお店の見込み客とはどんなお客様なのか。

どんなお客様に来て欲しいのか、きちんと目的意識を持って開催することが大切です。

アイデア④地域のイベントへ出店


4つ目のアイデアもイベント系になりますが、こちらは地域のイベント
市区町村主催のイベントや、業界のイベント・フェア、商店街など民間で開催するマルシェなどにはどんどん出展していきましょう!

あらかじめ大勢の人が集まると分かっているところに自分から行くことで、多くの出会いが期待できます。
お店のブログやSNSをアピールするチャンスも広がることでしょう。

他ブースとの差別化を意識する

ここで注意したいのは、あくまでも「自分のお店に合った顧客層」に出会うという目的意識を忘れてはいけないこと。
その場ではワイワイしていたけれど、初来店に結びつかない…では悲しいですよね。

「自分のお店に合った顧客層」に近づいて来ていただくということを考えると、他ブースとの差別化が必要になってきます。

一例として本の中では「子供向けワークショップのゆる集客」が紹介されていました。
自社商品の魅力について自然に伝わるような、ゆるいワークショップです。
これが「顧客情報目的のプレゼント作戦」や「とにかく売りたいセールス作戦」とは一線を画していたのだとか。

もちろんイベントなのでワイワイ感が欲しいのは正直なところ。
ですが本当に来てもらいたいターゲットに刺さるように企画することが、何よりも大切ということです。

1000人の冷やかし客より10人の本気客


ここまでお伝えしてきた中で

  • 誰に来て欲しいのか
  • 自分のお店に合った顧客層

といったフレーズが出てきました。

集客の際、『本当に付き合いたい顧客像』をイメージしておくのは大切なことです。
なぜなら冷やかしのお客様ばかりが集まると、お店側にも無駄な負担が増えるからです。

例えば、万人受けする広告によって沢山の問合せが来たとします。

ですが必死に応対したにもかかわらず、問合せの大半は見積もりだけで終わり。
その上、大切なお客様への業務が滞ってしまったら本末転倒です。

そうならないためにも、付き合いたい顧客像(ターゲット)を常にイメージし、そこに向けて発信していくことが大切。
全体の反響が落ちようとも、本気の反響をキャッチできればそのお客様にじっくり時間と手間をかけることができます
結果的にはその方が、お客様もお店もHAPPYになれるということです。

付き合いたい顧客像チェック表

ここで付き合いたい顧客像チェック表をご紹介します。
本の中で紹介されている詳細な内容には及びませんが、特にポイントとなりそうな部分を独断でピックアップしましたので参考にしてみて下さい。

①性別 男性・女性
②年代 20〜30代・40〜50代・60〜70代・80代〜
③家族構成 小中学生の学区は?
④住所 交通手段
⑤生活スタイル 買い物の場所、散歩コース
⑥なぜ自店を利用してくれるのか
⑦誰と来るか
⑧通い続ける理由TOP3
⑨購入してくださる金額
⑩あなたはどんなことをしてあげたいか

付き合いたい顧客像が明確になってくると、彼らに対して何をどう伝えるべきかも徐々に明らかになってきます。
お客様が目の前にいるような気持ちで、相手に届くように発信してみましょう。

まとめ:商売は未来永劫『アナログ』である


ここまで、お店に初来店してもらうための秘訣とアイデアについてお伝えしてきました。
改めて今回の内容をまとめておきます。

  • いきなり商品やサービスを直接的に売り込まない
  • アイデア①まず第一に、顔と名前を売る
  • アイデア②丁寧なポスティングで地域に触れる
  • アイデア③直接会う!自店発信イベント
  • アイデア④地域のイベントへ出店

それからSNSなどのwebツールは、地域に溶け込む形での活用であれば有効
特に飲食店はメディアの影響が大きいので地道な更新が重要であることも分かりました。

一方でどんなにweb集客が主流になろうとも、著者は「商売は『アナログ』である」と述べています。

こちらから率先して誘い続け、「あなたともっと仲良くなりたい」という意思表示を続けることはとても大切なのです。
つながろうとする意識、縁を大切にする姿勢を提示することで、お客様も店を理解してご来店してくださいます。なぜなら、商売は「人と人」との間で交わされる、未来永劫「アナログ」な仕事なのですから。(書籍より引用)

チラシもイベントもSNSも原理原則は、みな同じ。
地道にコツコツと活動を続ければ、きっと結果がついてくるはずです。
あなたのお店を必要としている地域の方に、あなたの声が届くと良いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました