【接客系】書店の売り上げが伸びずやむなく閉店!そのわけを元書店員が語る

お客さんが来ない悩み体験談

今回の体験談は、現在、非常勤の図書館司書として勤務している30代の女性。

 

前は書店で働いていましたが、努力も虚しく閉店しました。

そのお店は1日客数自体は200~300人ぐらい、ただし雑誌の立ち読みなどで購入には至らず売り上げ自体は1日20~30万円程度だったとか。

立地は駅から徒歩5分程度と悪くなく、周囲には競合店はありませんでした。

 

 

立地もよくて来客数も問題ないのになぜ売り上げに繋がらなかったのでしょうか?

最終的に閉店してしまった原因についてもうかがいました。

 

体験者データ
  • 年齢:30代
  • 性別:女性
  • お店情報:書店
  • 1日に来る客数:約200~300人
  • 売上:1日約20~30万円

書店業界自体が大ピンチ!品ぞろえがうまくいかないカラクリがあった

 

お客さんは1日に200~300人と多いのに、なぜ売り上げが少なかったのでしょうか?立地は悪くなかったんですよね?

 

 

立地も駅から徒歩5分と悪くないのですが、出版社の営業の人も書店まで足を運んでくれる人が少なくて、品ぞろえが悪かったんです。

また、配本として欲しい売れ筋の新刊本を注文しても減らされてしまい、ますます品ぞろえが悪くなるという悪循環に陥ってしまったからだと思います。

 

また、そもそも書店業界自体がもう下火になってしまっている状態だったからだと思います。

現在はAmazonを筆頭にネット書店や電子書籍の台頭と、ゲームや動画、音楽などのエンタメが無料やリーズナブルな価格て気軽に利用できる時代。

出版不況が長く続き、紙を媒体とする書籍をリアル書店で売るという行為自体が、もう時代にそぐわなく衰退しつつあるのだなと感じました。

 

しかし、本好きの間では紙の媒体の書籍の方が好きで読みやすいという人は一定数存在しています。

そして「鬼滅の刃」のように爆発的ヒットが生まれる事も今後も十分ありえます。

ネットが主流の時代だからこそ、ネットでは出会えない本との出会いを提案出来る情報発信の場としてリアル書店が果たせる役割はまだ残っていると思います。

 

ただ本が値引き出来ない、新刊は配本で送り付けられて自店で注文出来ないなど出版業界や流通業界の古くさいルールが足をひっぱって魅力的な店舗が作れなくなってしまっています。

そのため時代が変わったのだからシステムやルールも時代に合うように変わらなければリアル書店は生き残る事が出来ません。

品ぞろえではネット書店には適わないので、得意ジャンルに特化していく!

あなたがオーナーだったら、売り上げを伸ばすために、どんなことを実行しようと思いますか?

 

売り上げが上がらない以上は店舗運営のコストを増やす事が難しいので、お金をかけずに出来る事から始めたいと思います。

 

例えば、書店員のブログやTwitter。

新刊本や話題書の紹介や読んで面白かった本のレビュー、現在行っているフェアの情報や本のPOPを見て購入してくれるお客様も少なくありません。

だからこそ、POPがネットからも日々チェック出来るようにするなど情報発信はするべきだと思います。

 

あとはYouTubeもニッチな層が話題を生んだりするのではないでしょうか。

どこの書店も品ぞろえが大差がない状態では、お客さんがお店にわざわざ足を運ぶことはないですよね。

品ぞろえに関してはどう頑張ってもネット書店や電子書籍に適いません。

それなら、広く浅く品ぞろえる事を止めて得意ジャンルに特化した方が、そのジャンルが好きなお客様が来店してくれるようになると思います。

名物書店員がいるとその人に会いたいという客層を取り込む事が出来るので、書店員もどんどん個性を出していく必要があるのかもしれません。

スタッフの労働条件を改善し、働きやすい環境を作ることが商売繁盛に繋がる

 

書店のオーナーが商売繁盛のためにやるべきことはなんでしたか?

ホンネで語ってください!

 

 

スタッフの労働条件を改善する事だったと思います。

私が勤務していた書店は、正直に言えばかなりのブラック企業でした。

売り上げが確保出来ないから店舗運営のコストを削減して経費で削れるところは削りましたが、1番削られたのは人件費でした。

そのため決して狭くはない店内でスタッフは多い時で4~5人、客が少ない時間帯だと私1人になる時間帯もありました。

そんな状況でレジ対応、電話対応、問い合わせ対応、新刊の品出し、売り場の補充、返品、客注の対応など、1つでも重なってしまうとすぐにキャパオーバー。そのせいでお客様を待たせてしまう事になり、サービスの低下は避けられませんでした。

 

また、スタッフが少なく、売り場に目が行き届かない事を気づかれてしまい、かなり万引きの被害が発生してしまいました。

 

あとスタッフの数が少ないから1人当たりの負担が大きく、しんどいのに給与が安いという理由で次々と辞めていく人が増えました。

人材が全く育たず本の知識があるスタッフがほとんどいないために売り場も魅力がなくなってしまう状況だったので、商売繁盛のためにやるべき事は、人件費は絶対に削らず働きやすい環境を作って人材を育てる事だと思います。

図書館で働いて気づいた。書店でも活かせそうなポイント

現在は図書館で働いてらっしゃいますが、「ここを書店で活かせたらうまくいくのに」と感じていたことはありますか?

現場で働いていた時は、サービス残業と休日出勤、持ち帰りの仕事を家でやるなど、体力も気力も消耗していました。

そのため、「どうすればお店が成功するのか」考える余裕がなかったです。

 

でも、書店業界を離れて、図書館で支署として働くようになってから感じたことがあります。

  • バーコードを読み取って、予約の紙がプリントされる仕組みづくり
  • 問い合わせに対する丁寧な応対は大切

の2点です。

書店業界と図書館は、本を扱うという意味では類似していますが、存在意義だったり本を売る、本を貸すという役割が異なる仕事です。

 

図書館システムではバーコードを読み取って、予約の紙がプリントされる仕組みがあります。これを書店でも新刊納品時に出来れば客注の取り置きミスを減らせるかと思います。

 

また、図書館は利益重視ではないからこそ問い合わせ(レファレンス)に時間をかけて丁寧に応じる事が出来ます。書店にも応用出来れば、固定客がつくのでは?と思ったりしました。

まとめ

要約ポイント
  • 書店は1日に200~300人ほどの来客数なのに売り上げが少なかった
  • 原因は、ネット書店や電子書籍などが普及したためと、お店自体の品ぞろえが悪かったこと。
  • もし私がオーナーだったらネットを活用した書店の情報配信、得意ジャンルに特化した品ぞろえをする
  • お店の商売繁盛へと繋げるにはスタッフの労働条件を改善すべき

ライバル店も少なく、来客もそこそこいいのに立ち読みなどで購入されず売り上げが伸びない…。
その原因は書店業界自体が不況であったことも含まれていました。

 

本を手に取って、面白い本を見つけることは言わば、宝探しに近いですよね。
そんなお客さんもまだ少なからずいるので、書店を経営されている方はまだまだ頑張ってほしいです。

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