【美容院の経営】長く続ける経営のコツは努力と変化を恐れないこと。

店舗経営者の悩み体験談

現在50歳男性 美容師を30年続けています。20年前に親が経営していた美容室を実質的に引き継ぎ現在も経営しています。
美容業界は基本的に勤務時間が長く、給料も安いです。 休みは基本週一日で勤務時間は週54時間働いていました。
今は週一の休みに変わりはありませんが、週48時間まで減らし、売り上げはキープしています。
年収は一番いいときで400万程度、現在は250万程度です。 美容師の仕事は勤務時間だけでなく、休みの日も新しい技術の勉強会に出かけたり、
仕事前や、仕事の後に自主的に練習や、新しい薬剤のテストなども行います。
自分で経営している分には良いでしょうが、従業員となるとあくまでも自主的な練習などとなるので給与は発生しません。
オーナーといえども同じで丸一日休める日は一年間に十日ほどしかないのが実情です。

体験者データ
  • 年齢:50代
  • 性別:男性
  • お店情報:美容院
  • 勤務時間:週48時間ほど
  • 売上:250万程度

美容室が増える中、集客に苦労。技術以外にマーケティングをプロに頼った

お店経営で苦労したことはなんですか?また対策はしましたか?

美容室は乱立しています。 人口は減る一方でも美容室は増えるばかりです。
何もしないとお客様は減る一方ですので 集客の一番は「お客様のニーズをとらえる」事が一番です。
親から引き継いだ時は皆さんがイメージできる一般的な美容室でした。

美容師は技術があればお客は来る といわれ続けていたので私も技術向上に励みました。ロンドンに修行に行ったりもしましたが、どんなに技術があってお客様にそれが伝わらなくては集客にはつながりません。

その後いろいろと考えましたが、自店のマーケティングを依頼し、出てきた結果に「技術」に関する意見が何もなかったのに愕然としました。

そこから「コンセプト」をしっかりと決めて、「狙う客層」を明確化し、コンセプトと狙う客層にマッチするような店づくりを行うようにしました。

以前は5人のスタッフを雇用していましたが、熊本地震でお店が全壊したことをきっかけに
完全予約制の個室感覚の美容室へ自分一人で行う事にしました。

最少は苦労したものの今ではスタッフ5人で売り上げていた額の三分の一を一人で売り上げるところまで回復しました。しかし、一人で完全予約制で行うと売り上げに限界は出てきます。
今は他のお客様と会わずに来店できる美容室へと変化させる計画です。

変化を恐れず、自身も変わっていくことが長く経営するコツ

長く経営するためにするべきことは何だと思いますか?具体的に教えてください

長く経営していくためには「変化を恐れない」で「自分も変化する」ということが大切だと思います。
ニーズは日に日に変化します。その流れに取り残されないように変化しないといけません。
美容室に例えて言えば、「幅広い年齢のお客様が来てくださる」と聞けばいいように聞こえますが、これだとニーズの幅が広くなって的を絞ることが難しくなりますよね。

100人のお客様のうちいろいろな世代が20%ずつ来てもらってた場合、お店の変化にマッチする人は20%しかいません。でも元々客層を狙って経営していれば反応してくれるお客様の%は高くなりますから売り上げアップにつながります。

私のお店のターゲットは30~50代の子育て世代を狙って経営しています。
なぜその層を狙うかというと、「ママ友の繋がり」を狙っての事です。
ママ友同士のつながりは強く、インフルエンサーになってくれることが高いです。お金をかけずに宣伝してくれるため集客にはうってつけだからです。

最近は私のお店の周辺も核家族化が進み、子供の面倒を実家の親や旦那さんに頼んで来店される方が多いので来店機会を無くさないためにも「子供と一緒に来店できる美容室」へと変化させる必要があります。
今はその変化に対応できるようにリニューアルの計画中です。一番大切なことは変化です。

お客様の成長と変化を見ていけることが本当に嬉しい

お店を経営していく中で、嬉しかったことはありましたか?

長く経営していればうれしいことは沢山あります。 もちろんつらいことも多いです。
うれしい事の中には「親子三代で来てくれる」ことや子供だったお客さんが大人になったり、母親になったりとお客様の成長と変化を見ていけることは本当にうれしいです。
髪の事だけでなく生活で起きる悩みを相談してくれることも信頼してもらえてる証だと感じ非常にうれしいですよね。
技術的なことで褒められることもうれしいですが、様々な事を相談してもらえると頼りにされてると実感できるのでこの仕事で良かったと思える瞬間です。
技術的なことで言えば、「毎朝の髪の手入れが楽になった」がうれしい言葉NO1です。
勉強を繰り返しできるのはお客様に満足してもらいたい気持ちですが、お客様が満足してくれることで自分も満足できますし、もっと勉強しようという気持ちにもなります。
人それぞれに仕事に対してもやりがいは違うと思いますが、「よかった」と思えることが次への励みとなり、さらに喜んでもらえたり、自分も喜んでもらえる努力もできるんだと思います。
とてもつらい事が多い仕事ですが、それがあるからこそ喜びも倍増すると思います。
もちろん稼ぐために仕事をしていますが、お客様に喜んでもらえなければ売り上げも上がりません。
しかし、お客様を神とは思っていません。 払っていただいた金額以上の仕事が出来れば喜んでもらえるので頑張り続けたいと思います。

経営は決して楽なものではない。続ける努力と変化を恐れないことが大事

これからお店を経営したいと考えている方にアドバイスをお願いします

どんな業種でもお客様が居なくては経営はできません。 まずは漠然と経営方針を決めるのではなく、ターゲット層をしっかりと狙ったコンセプト設計を行うと内装、外装、扱うものも自然と見えてくると思います。
取り扱うものが決まっていればそこからコンセプトやターゲット層を絞っていけばいいと思います。
経営は決して楽なものではないですよね。 苦しいときのほうが多いでしょう。
苦しいときはコンセプトを変えそうになりますが、「初心貫徹」そこ数か月でコンセプトを変えることは論外です!結果はすぐには出ません。私は一つのコンセプトを押し通す期間を2年と考えています。2年で結果が出なければコンセプトを変えます。
「続ける努力」と「変化に恐れない」2年のうちには小さな変化を行う必要が必ず出てきます。

その時は思い切って変化してみることです。

営業時間であったり、扱うものを変えてみたり、老舗といわれるお店はそういう小さな変化を繰り返しているお店です。
「頑固に守り続けなくてはならないもの」と「柔軟にニーズに対応する力」を分けて考えると意外に楽かもしれません。
あとは「自分を信じる」こと。
「自分の決断に間違いはない」と信じてやっていくことが一番大切なことかもしれません。

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